コンピュータは哲学者になれるのか?

その本を買ったのがたしか昨年の4月だったはずなので、コトが起きたのはおそらくそれより後だったはずだ。修士課程1年目が始まってすぐ、僕は大学近くの吉岡書店で『コンピュータは数学者になれるのか?』を買って読んでいた。『コンピュータは数学者になれ…

すぐ恋愛の話をする社会が嫌い

正確には、人は誰でも恋愛をするものだ、そのことについて他人と話すものだ、という同調圧力が嫌いだ。タイトルは僕がサークルクラッシュ同好会の会員として関西テレビ「桃色つるべ」に出演した際、僕の名前の上に書かれていた一文だ。 開口一番、とまではい…

疲労困憊

まだ知能の低い人々が騒いでいるのがたまに視界に入ってきて不快なので愚痴でも書いておこう。多くの人が知っている通り、僕(と数名)はメンヘラ.jpというサイトに対して「差別的表現の含まれるページがある」(そして運営者の個人的発言にもその差別的意識が…

9月9日文学フリマ大阪にて大倫理文学第3巻『インターネットの神様』頒布

9月9日に開催される文学フリマ大阪にて、インターネット大倫理文学第3巻『インターネットの神様』を頒布します。青本舎ブースは H-19 です。 第1巻・第2巻に引き続き、四流色夜空(@yorui_yozora)さん、かみしの(@KamisinOkkk)さんに小説を寄稿していただきま…

取り急ぎまとめ

借金玉が自覚的か無自覚的かわからないが間違った情報しか流さないので自分の記憶を整理するためにも経緯をまとめておく。気を抜くとこっちの記憶まで曖昧になってきてしまう。借金玉が僕からビジネスを持ちかけたと言っていたので「ああ、僕ビジネスって単…

インターネット大倫理文学第3巻寄稿者募集

9月9日(日)の第六回文学フリマ大阪で青本舎からインターネット大倫理文学第3巻『インターネットの神様』を発行します。第1巻『グッバイグーグルアイ』、第2巻『問題のある子』に引き続き、掲載作品の募集を行います。皆様、奮ってご応募ください。 @book_blu…

すべてを終わらせる2万字

私の安否情報のスクショが出回っているらしい。ここまで1か月以上かかった。狭苦しい鍵アカウントから、ようやく私の“本来の肉体”であるところの @Fukuso_Sutaro に戻ってくることができた。ちょうどこの記事が完成したこの日にだ。なんとタイミングの良いこ…

ヴィーガンフェミニズム論争とは何だったのか

数日前からインターネットの一部を騒がせている「ヴィーガンフェミニズム論争」だが、僕はこの問いの受容に対して大きな問題を感じている。というのも、いわゆる “インターネット論客” の多くがヴィーガン側の言い分をたんなる気の狂った言説であるとして処…

多賀宮氏によるアカハラについて

ㅤAcademic Harassmentは通常、教職員によるハラスメントを指す語だが、ここでは相手が哲学専攻の博士課程、こちらが非哲学専攻の修士課程在学中とかなり明確な力関係があることからあえて“アカハラ”という語を使用する。また、僕がまだ問題を現実世界まで広…

なぜサークルクラッシュ同好会はかくもつまらなくなったのか

この記事はサークルクラッシュ同好会アドベントカレンダー2017の12日目の記事である。 感情、人間関係、社会、その他お前たちがやっているぬいぐるみ遊びではないあらゆる行為、そういったものでお前が終わっていくのを見るのも、苦しんでいるのを見るのも、…

弱者支援の二つのドグマ

※この記事はサークルクラッシュ同好会会誌『Circle Crash Lovers Association Vol.6』(2017年11月23日発行)に寄稿した「弱者支援の二つのドグマ 序説」を加筆修正したものである。12月12日時点ではほとんど会誌掲載そのままの状態でアップされているが、満…

『問題のある子』執筆者募集

2018年1月21日(日)の第二回文学フリマ京都での頒布を目標に、青本舎からインターネット大倫理文学第2巻『問題のある子』を発行します。印刷まであまり期間はありませんが(本当に申し訳ない)、なにか載せたいという方はご連絡ください。小説、詩、短歌、…

展覧会「おまーじゅじゅじゅ」及び第五回文学フリマ大阪にて『グッバイグーグルアイ』販売

8月31日(木)~9月3日(日)に新世界のギャラリー1616で開催される展覧会「おまーじゅじゅじゅ!お前と12人のSUMMER」にて、文芸サークル青本舎から発行される記念すべき1冊目『グッバイグーグルアイ』を物販コーナーに置く予定です。こちらは印刷の状況などに…

「ポール・ド・マン論争」論争にかんするメモ

発端は借金玉(@syakkin_dama)氏の以下のツイートである。 好きなデリダですが、ポール・ド・マンが昔コソっとナチってたのが死後バレてシバいていく方針になったときに「よく読めよ!どうみたってこれはナチに反対するアレだろ!読めよ!」ってキレて「お…

『青色本』読書会レジュメ①

※ページ数はちくま学芸文庫版に対応 p.7-8 Wittgensteinは「語の意味とは何か」という問題に迫るために,まず「語の意味の説明とは何か」を検討すると宣言する.なぜこのような回りくどいことをするのだろうか.Wittgensteinが指摘するように,我々は「名詞…

あとは任せたぜスイッチ

小学四年生のとき、家の前で知らないおじさんから「あとは任せたぜスイッチ」をもらった。それは当時の僕の手のひらにちょうどよく収まる大きさの機械だった。「あとは任せたぜスイッチ」を押すと、君じゃない君に、すべてを任せることができる。あとは全部…

力学系メモ

時間 に依存しない函数 を用いて微分方程式 で表される力学系を自励系という。 で表される力学系を非自励系という。ここでは自励系について考える。 なる点 を平衡点という。微分方程式の解の一意性より、平衡点を通る解は定数函数のみである。 微分写像とヤ…

『グッバイグーグルアイ』執筆者募集

2017年9月18日(月・祝)の第五回文学フリマ大阪での頒布を目標に、青本舎(せいほんしゃ)から文芸誌『グッバイグーグルアイ』を発行します。原稿を出したいという方は青本舎Twitterアカウント(@book_blue_book)までご連絡ください。また、青本舎編集部の…

催眠商法(SF商法)潜入ルポ

昨日12時50分、京■大学近くの某シェアハウスに到着。13時、メ■ーマー■潜入部隊が集合した。作戦は15分後、■都大学から歩いて数分のところに2ヵ月限定で店舗を構える「■リー■■ト」にて決行。ここで行われているのはいわゆる「催眠商法」「SF商法」で、要は来…

ブルーベリーの木

とある村に、欠伸をする村人の開けた大口にブルーベリーをねじ込む男がいた。そのねじ込みがあまりに敏速であったため、誰も己の口内にブルーベリーが入るのを防ぐことができなかったという。最初の数年は、食糧不足もあったため、皆これを歓迎した。 やがて…

この文は偽である―命題に含まれる指差し語の問題―

(2016年4月2日 Y氏、L氏の指摘を受けて大幅に加筆修正) 自己言及のパラドックスを引き起こす文の例として「この文は偽である」というものがよく挙げられる。「この文は偽である」が偽であると仮定すれば、「この文は真である」ことになり、仮定に反する。…

パソコンはまだ売っていますかね

朝6時に絶叫しながら飛び起きた。マジかよ。寝たのは3時ごろじゃなかったか。確かに普段から絶叫しながら飛び起きているが、しかしこんなにも質の悪い目覚めは初めてだ。気持ち悪い。心臓がヤバい音を立てている。 ということが今朝に――というかもう昨日の朝…

微分方程式メモ (4)

今回のテーマは積分定数だったが理解があまりにも不足しているので冪級数展開による解について書く。が複素変数、についての複素数値函数である場合の微分方程式について考えよう。は以下の条件に従うとする。 条件1':函数は、で与えられる複素平面の領域に…

微分方程式メモ (3)

今回は次近似解の誤差評価について。 微分方程式メモ(1)で得た不等式 でとして、区間で を得る。この不等式は次近似解の誤差評価となっている。しかしこの評価法では何度も積分の評価を繰り返す必要があり、いつも実用的な方法であるとは限らない。 別のやり…

微分方程式メモ (2)

予告した通り今回は解の一意性について書く。まだ1日も経っていないがしばらく数式を打ち込んでいられる余裕も無さそうだから早めに投稿した。あくまでもメモであって、人に見せることは考えずに書いているので注意。逐次近似法によりを満足するの解を得た。…

微分方程式メモ (1)

微分方程式についてのメモ。参考文献は Lectures on differential and integral equations (Kosaku Yoshida) である。TeXコマンドはよくわからないので見づらいのは許して欲しい。 さて、1階常微分方程式はふつうの形で書かれる。以下、これがについて解くこ…

文フリレポート

東京流通センターに向かうモノレールの中で、僕はこれから会うであろうインターネットの人間たちのことを考えていた。人間かどうかも疑わしい連中だ。腕がガチャンと外れてウイーンと銃身を出してくるようなヤバい奴らかもしれない。本当は文学フリーマーケ…